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ITエンジニアの登竜門資格 CompTIA A+とはどんな資格?
「ハードウェア・OS研修(CompTIA A+ 準拠)Web模擬試験付き」コース
リニューアル記念講師インタビュー(前編)

「ハードウェア・OS研修(CompTIA A+ 準拠)Web模擬試験付き」が、2023年秋にコースリニューアルをいたしました。コロナ禍では、オンラインで実施をしておりましたが、現在では対面研修で実施する形に移行しております。CompTIA A+は、多くのITエンジニアにとって登竜門的な資格として位置づけられています。改めて、対面研修を実施する意義や資格の特性などについて、講習会を担当する講師 日暮へインタビューした内容を前後編に分けて皆様へお届けします。

前編となる今回は、CompTIA A+資格の特性や特徴についてご紹介します!

▶A+資格の特性や同様の分野での資格と比較したレベル感の違いなどを教えてください。

CompTIA A+はIT技術者の登竜門的資格と位置づけされています。
「登竜門」の意味合いとして、資格の難易度を表すものではなく、デジタル技術そのもの、ハードウェア、OS、ネットワーク、セキュリティ、などの構築・運用において、広く浅く全方位的にカバーされているので、そのような位置づけだと認識しています。よって、勉強する範囲は広いです。

一般的に、IT技術者として従事し13年目くらいの人が取る資格として挙げられるのが「基本情報技術者試験」ですが、行っている業務によっては、A+もそういった位置づけの資格として活用ができると考えています。
A+の資格取得がより有効であると考えられるのは、コンピュータのハード、OS、またネットワークなどそういった技術を扱う方であり、仕事の現場で実務スキルを問われる方々と認識しています。

先ほど挙げた「基本情報技術者試験」との違いとしては、A+は実務に即している部分が非常に多いということです。知識ベースの内容ではなく、実際にハードウェアをメンテナンスできる、OSをインストールできる、各種トラブルシューティングに対応できるか、実際に手を動かせるか、を問われる資格であるという点です。実際に試験内容でも「パフォーマンスベースドテスト」というシミュレーション操作を求められる問題もあります。

逆を言えば、A+を学習すること、また、資格を取得することによって、それらの対処ができる、そういったスキルを保持していると考えてよいと思います。

これらの特性から、机上学習のみ日頃行っている方にとっては、難しく、取得しづらいと感じるかもしれません。一方、実際に業務でトラブルシューティングを実施している、コンピュータのコンポーネントを触っている人からすると取得しやすいと感じるかもしれません。ご自身の立場や役割によっても感じ方が違うと思います。

日頃どのような業務に従事されていて、あるいは目指していて、何を必要としているのか、されているのか、ということを見極めた上で取得したい資格を選択していく必要があると思います。

▶A+を取得した場合の組織の利点や個人のキャリアへの影響など、どのような組織や役割の方にA+が役立つのかを教えてください。

CompTIA A+というと、IT技術者のための資格と思われますが、最近ではそれにとどまらないと考えています。
もちろん、IT技術者にとっては、先ほどから話をしている通り登竜門的な内容であるとは思います。その点と、そうではなくITを使う側、両方の視点で捉えてみたいと思います。

まず、IT技術者としては、コンピュータやネットワークにまつわる設定からトラブルシューティング、様々なデジタル環境で起きる問題点を解決できるスキルが身につきます。具体的には、SI企業であれば情報システム部門の方々が、社内の業務環境を整える、改善する、ということが考えられます。また、カスタマーエンジニアとしてお客様のPCのセットアップ、ネットワークの配線、サーバーをキッティングする、など、業務環境を整える、運用の土台を作るといった仕事についてスキルを証明できるものになります。BtoBなどのビジネスにおいて、お客様の信用、技術レベルの証明では資格は絶対条件になっていることも多いです。

エンジニアやSEにとどまらず、営業職や販売員などが取得することもあります。業務環境を整えるような企業様からすると、実際に作業する側だけではなく、お客様にご提案や説明をする際にも活用できるスキルが多くあるからだと思います。

一方で、ITを使う側、ITユーザーからも最近は資格や研修に関するニーズの高まりを感じています。それは、DX推進、デジタル化などの社会的な流れからきているのは明らかです。DXを推進する上で、推進者や現場のITリテラシースキルが要素として必要になっていると思います。

そういった企業様に当社が実施している「ITリテラシー研修」は、実はA+で扱っている技術要素が多く含まれています。A+の内容をベースとする中で、お客様の状況や目的に合わせて必要な部分を抽出しています。
あるお客様では建設業界の新入社員の方にA+相当のハード・OS研修を実施する場合もあれば、物流業界の社員の方々に対し、A+のエッセンスを抽出してまずは必要最低限のIT技術研修を実施する場合もあります。

A+は、本当に業務で資格を必要としている方から、DX推進などにおいてITリテラシーの要素を学びたい、習得したいというお客様まで、幅広く活用できる要素がたくさんあります。個人的には、とても懐の深い内容であり、資格だと思います(笑)。

最近だと、面白い傾向として、パソコン専門の販売店や通信販売などを行っている方々の研修の参加も増えてきています。そういった販売店では、お客様が趣味のゲームや動画制作など、様々な分野でPCを活用する人が多く、より性能の高さを求めたり、自分好みにアレンジして活用したいなどの相談があったりします。そういった場合にアドバイスができる、好みに合った媒体をセットできる、といった目的もあって、研修にご参加いただいています。

コンピュータはもはや技術者や業務で扱う目的だけではなく、様々な方の生活の一部になっていますね。「ハード・OS」「ネットワーク」と聞くと、技術者が扱うイメージが根強いかもしれませんが、DX推進を加速するためのAI技術、クラウド技術の活用やIoTにおいて、基礎・基盤の技術でもあります。そのあたりの深い理解がDX推進にも直結することだと考えています。

DX推進組織や推進者の方々については、ぜひ当社の「ハードウェア・OS研修(CompTIA A+ 準拠)Web模擬試験付き」へのご受講を検討いただきたいです。DXの本質的理解をするのに有効な研修だと思います。

一方で視点は少し異なりますが、これから技術者になろう、なりたい、としっかりと目的意識をもった学生さんにもぜひ取り組んでもらいたいですね。「手を動かすのが好き」「仕組みを知りたい」などの興味にも、A+の内容はしっかり応えることができますし、そういったスキルを早い段階から証明できることも、昨今、即戦力を求める企業側のニーズとも合致しているように思います。



今回は、CompTIA A+資格の特性や特徴についてご紹介しました。
後編では、今回紹介した特徴をもとに、どのように勉強したらいいのか、資格取得に向けた対策はどのようなことをしたらいいのか、についてお届けします。

●関連研修

ハードウェア・OS研修(CompTIA A+ 準拠)Web模擬試験付き|研修事業|ウチダ人材開発センタ (uhd.co.jp)

「オンライン」ITリテラシ―研修|研修事業|ウチダ人材開発センタ (uhd.co.jp)


後編の記事は下記よりご確認ください!
ITエンジニアの登竜門資格 CompTIA A+とはどんな資格? 「ハードウェア・OS研修(CompTIA A+ 準拠)Web模擬試験付き」コース リニューアル記念講師インタビュー(後編)

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