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人材という資産が企業を動かす!
「内田洋行ITソリューションズの人材育成」
【内田洋行グループ 人材育成の取り組み紹介】

人材という資産が企業を動かす!「内田洋行ITソリューションズの人材育成」

内田洋行グループにおける情報関連事業の中核企業として「人と技術を大切にし、お客様の発展に貢献できる価値創造型企業を目指す」という企業理念のもと、民間、公共、福祉、文教分野で必要とされる製品・サービスを企画・開発・提供している、内田洋行ITソリューションズ様。日本国内に21箇所の拠点を構え、地域に密着した丁寧なお客様支援体制と、長年蓄積してきた業種・業務ノウハウをもとに、多様化するお客様のニーズや高度化するIT技術への対応力を高められています。
一方で内田洋行グループの一員として、新しい技術トレンドにも眼を向け「お客様の発展に貢献」し続ける企業を目指し、人材育成にも力を入れております。
本記事では内田洋行ITソリューションズ(以下、ITS)新家会長・角野専務・関戸部長に、ITS様のこれまでの歩みから、人材の採用から育成のポイント・具体的な取組み、今後の展望などについてお話を伺いました。

株式会社内田洋行ITソリューションズ
代表取締役会長 新家 俊英 様 
取締役 専務執行役員 角野 雅夫 様
Marketing&Training Center部長 関戸 元気 様

内田洋行情報関連事業分野のグループ会社再編・合併、新家会長の歩みと新卒採用

新家会長
当社の歩みはこの1枚の図で表すことができます。
                   株式会社内田洋行ITソリューションズ 発足までの歩み
新家会長
2011年、内田洋行の情報関連事業分野のグループ会社6社を東西2社に再編・統合し、新会社として「株式会社内田洋行ITソリューションズ」(本社:東京都)、「株式会社内田洋行ITソリューションズ西日本」(本社:京都府)が設立されました。その後2013年に、内田洋行のグループ会社である「株式会社ウチダシステムソリューション」(本社:北海道札幌市)の情報系のすべての事業について会社分割方式で承継。2014年に東西2社を合併し、現在の「株式会社内田洋行ITソリューションズ(以下、ITS)」となりました。つまり、2011年~2014年にかけて、内田洋行グループの地域販社7社が合体し、現在のITS社となったのです。私はその2011年のタイミングで社長に就任しました。

その時に苦労したのは、たとえ同じ内田洋行グループの会社でも、育った環境・文化が全く異なっていたことです。規定1つとっても違いますし、一番デリケートなところは報酬でしたね。2011年には東日本大震災もあり、東北の拠点が打撃を受けました。そのような状況の中で、全員の気持ちを一体化していかないといけない。まず、企業理念を作り上げました。それが現在も続く当社の企業理念になっています。理念を統一することで、社員の一体感を作っていこうという考えがありました。それと並行して、規程や報酬関係も整備していきました。各々育った文化の違う社員同士の集合体でしたが、いい意味で「当社らしさ」を作れていったのではないかと思っています。

代表取締役会長 新家 俊英 様

新家会長

また採用活動も積極的に行いました。新卒も「毎年20数名ずつ採用していこう」と。新卒採用に合わせて、ウチダ人材開発センタのリーダー育成プログラムを活用させてもらいました。新入社員研修から5年次までの年次研修まで、カリキュラムとして体系化されているため、今でも毎年実施しています。このように若手人材の採用と教育が整備されてきました。そのような若手社員を見て、先輩社員や元々再編前からいた社員たちも、新しい刺激を受けて「ITS社の社員」としての意識を持つようになったと思っています。

当社は全国各地に拠点があり、新卒社員も毎年全国へ配属されます。その中でも定期的に集まって研修を受講してもらい、同期同士の絆を深めたり、お互いのエリアの近況報告をし合ったりしているようです。研修もそうですが、その中で生まれるコミュニケーションも会社の発展につながっていくと期待しています。

角野専務
新卒採用の社員については、基本的には内定を承諾してもらうタイミングで勤務地、職種を決めています。だから、学生視点では非常に分かりやすい。どこに赴任するかわからないとか、どういう仕事に就くのかわからないとか、そういう不安がないため、安心感があるのではないでしょうか。

中堅社員・キャリア採用社員への期待と課題

新家会長

当社は人材が経営資源そのものと考えています。継続的に人を採用して育てていくことが、会社の業績にも繋がっていきます。ただ実は設立からしばらくの間、キャリア採用を行っていませんでした。全て新人に頼りきりだったのです。しかし限界を感じ、時間とコストをかけてキャリア採用を開始、現在も力を入れて活動をしています。ただ、頭数だけ単に揃えるのではなく、同じ業界に寄り添った人が来てくれるなら良いですが、実際そう上手くいきません。一方、当社のニーズにあった人たちを採用できても、希望する拠点がない場合もあります。また、ベテランが多い拠点にいきなりポツンと配属されても、その環境や文化になかなか馴染みにくい場面もありますし、必ずしも活躍して結果を残してくれるとも限りませんから。既存のベテラン社員と、キャリアで採用して配属された社員とのオンボーディングといいますか…。そういう体系化されたものを、会社として考えていかないといけませんね。中堅層=将来の幹部・リーダー候補には、飛躍のために一時的に転勤をしてもらうこともあります。全国に拠点がありますから、その土地土地を経験してもらうということは、決してマイナスではないと思いますよ。
お客様に関してもエリアごとに色があります。多彩なお客様を持っているところは、当社の強みでもあります。

採用からその後の人材育成に対しての工夫

新家会長

新卒採用の場合、承諾いただいた内定者を対象に論文課題を出します。日経新聞に協力してもらい、読んだ上での感想文を書いてもらいます。今の若い世代の方は、紙の新聞を読むことも少ないようですので、良い機会になると考えて実施しています。あとは定期的に自宅にいながら参加できる研修を行ったり、内定者との繋がりを途切れさせないような工夫をしています。

入社して、4~6月の間はウチダ人材開発センタの研修を受講。6月以降は、本社で職種に関係なく合同の研修会を翌年の120日まで約8ヶ月間行います。合計10ヶ月の研修期間です。この研修の長さは、採用面接時に学生さんからもよく触れられます。「御社は研修期間がとても長いので、未経験の私でも非常に安心して取り組んでいけます」という声が多いですね。また、研修期間中、数日間ですが各々配属予定のエリアへ出張に行ってもらいます。現地での仕事の様子を直接見ることで、働くイメージを持っていただきその地に慣れてもらうことが狙いです。そして、入社翌年の121日に正式に希望勤務地へ配属。こうすることで、不安やストレスが軽減されているのではないかと考えていますし、配属を受け入れる支店の社員も楽しみにしてくれていると期待しています。配属後には先輩とのOJTでしっかりと業務を学んでいきます。
入社1年目では研修も多く「学び」も大事ですが、「社員同士のコミュニケーション」も重視しています。会社の恒例行事として様々なイベント(当社主催の展示会・クリスマスパーティーなど)があります。参加することで、同期同士の絆も深まっているようです。また、地方出身の採用者もいるので配属までは寮を借りて住んでもらっています。そういった活動によって絆が深まっていくと感じていますね。

              ITS様社内のトレーニングセンターにて、プログラミングを学ぶ新入社員の皆様

新家会長

一方、中堅社員を対象に2025年度から新たな研修も取り入れています。ウチダ人材開発センタにお願いし、当社向けに行っていただいた相互啓発研修です。対象は、次世代リーダー・次期幹部候補の社員を選抜して行いました。やはり新人だけでなく、会社の今後を担う人材も育てていかなければいけないと強く感じています。
若手人材と中堅人材、それぞれ互いに良い作用を起こしていると思っています。先ほどもお話しましたが、毎年各拠点に新入社員を配属します。そうすると、彼らから刺激を貰って先輩も張り切りますね。「自分も負けていられない。もっと頑張ろう」というように。

取締役 専務執行役員 角野 雅夫 様

角野専務

社員の年齢別構成を見ると、中堅社員が少ないのが実態です。若手社員は毎年順調に20数名ずつ採用しています。単純計算しても10年間で200名近く入社していることになりますね。また、先ほどお話した2011年からの再編時に40 50代だった社員たちが、もう60代になり最高位になっています。中堅社員の割合は、当社では一番薄いところになってしまっていますし、「質の問題」に加え「量の問題」もあります。そのような背景で近年はキャリア採用に力を入れています。3040代のリーダー的役割を担える人材を採用し「質の問題」と「量の問題」にアプローチしていけたらと考えています。今後も継続して採用活動を行い、ある程度の人数になったら、相互啓発研修に加え、中堅向けの研修も本腰を入れてやっていくべきと感じています。

人材育成をする上での課題感や悩み

関戸部長

関戸部長:私の所属するMarketing&Training Center部(略称:MTC)では、採用活動を行うメンバーもいます。「新卒採用から教育・配属の日までお手伝いする」というような部署です。採用から研修時までは、私たちの目の届くところにいてくれるのですが、配属後はなかなか追いかけきれていない現状です。1年に1回面談はしていますが、期待して採用した新入社員がきちんと期待通り成長していっているのか?その点が測れていないところがあります。ここが一つの課題です。

関戸部長

もう一つの課題は、研修効果の測定です。入社から5年次までは、ウチダ人材開発センタの一連の研修を受講しています。ただ、その研修の効果を上手く測り切れていないと感じています。受講者は、忙しいなか上長から研修での効果・成長を期待されて研修を受けに来てくれています。上長たちは「この研修で新たな何かを得てくるのだろうか」「現場に戻ってきた時に、研修で身に付けた○○な成果を、日頃の活動に活かしていこう」等です。研修の期待と効果を互いに理解し、具体的な業務にしっかりと落とし込むまでができていません。もちろんウチダ人材開発センタからは、研修報告書として研修の内容・成果・受講者のコメントなどの評価をいただけます。ただその内容が、研修終了後もきちんと活かされているかということと、それが、例えば翌年の研修時まで継続できていて次の研修に臨めているのかということの2点については解決していきたい課題です。さらに、ウチダ人材開発センタと共同でウチダグループとして何かできないでしょうか?恐らく他のグループ会社も、ウチダ人材開発センタの人材育成の知見を欲しているのではないでしょうか。

Marketing&Training Center部長 関戸 元気 様

角野専務

当社では元々、採用と入社後の教育が分かれていました。しかし採用からとりわけ5年次ぐらいまでの間を一気通貫で一つの部署でしっかり見ていくような形が良いのではないかということで…2年前に人事総務採用チームをMTC=教育を中心に担うような組織に編成しました。ただ一方で、先ほど関戸が申し上げたように、やはりせっかくこれだけの研修を入社から5年次まで行っているので、その成長を追いかけ、経年で観測が出来るような仕組みが作れれば、もっと人材に対しての見方・評価、さらに採用についてもヒントになる部分がたくさん生まれてくると感じています。今後はこのあたりをしっかりやっていきたいと検討しているところです。

相互啓発研修に関して

関戸部長

以前から「中堅・次期管理職向けの研修があります。ITS様は今まで参加していませんでしたが、他グループ会社では導入しているところが多いですよ。」とウチダ人材開発センタの方から伺っていました。丁度6年~15年次向けの研修を探しておりましたので「中堅層=一番稼ぐ層」への研修の一環として企画したのが今回「相互啓発研修」を導入した背景です。今回は30代~40代のメンバー12名が参加しました。先ほど再編の話もありましたが、元々違う会社・違う文化で育っているメンバーに対して1泊 2日の研修を一つ一つ濃い内容でやっていただきました。きっとこの研修で初めて顔を合わせた社員もいたと思いますが、この研修がきっかけになって、次に何か仕事で相談できる人が増えたとか…そうなれば良いと思ってます。研修の副次的な効果も期待しています。

角野専務

参加した社員の一部に今回の研修の感想を聞きました。「本当に大変だった」と言ってました。聞くだけの研修ではなく、演習も多くあったとのことです。個人やグループで優先順位をつけて課題に取り組んだり、最終成果発表のための材料作りも夜遅くまでやっていたようです。「研修中、絶えず頭を動かし続けていた」ということと「終わった後の充実感はすごくあった」という感想もありましたね。また、当人たちが頑張った結果に対して、ウチダ人材開発センタから研修を依頼した我々へフィードバックをしていただけます。それを参考にしながら、当社なりの視点も加え総合的に各個人の研修効果を見ていきたいですね。社員たちを成長させてあげたい、その成長を一緒に見守ってあげたいなという思いです。

ITS様の今後の展望とウチダ人材開発センタへの期待

角野専務

ウチダ人材開発センタは、内田洋行グループとして我々のことを一番よく知っている教育研修会社です。これから先も一緒に、お互いのことをよく知り合いながら、我々も良い研修を受けさせてもらいたいですし、ウチダ人材開発センタには良い人材を育てるための助けになっていただきたいです。重ねてになりますが、当社は本当に経営資源=人です。それ以外では、コストがかかることは多くはないので、やはり人に対しての投資をいかに効果的にやっていくかが重要です。やみくもに教育をしても仕方がないので、経営側から見ても、目的を持った研修計画を立案し、それをウチダ人材開発センタに依頼し、いかに社員の成長に結び付けるかを、双方でしっかりと会話させていただきながら、今後も進めていきたいと感じています。

関戸部長

私からは検討のお願いというか…。先ほど、研修から戻った後、どう実務に活かしていくかという話題がありました。例えば送り出した上司向けに、「今回行った研修は、こういう要素の研修です。このような目的・目標で研修を行いました。戻られたら、その点を少し見てあげてください。」等の事前資料・アドバイスをいただけると、前もって私たちもそれをマネージャーに配布・説明して、「こういった研修だから戻ってきたら対応をお願いします」というような、会話ができるかなと思いますね。一度ご検討いただけますようお願いします。

新家会長

ウチダ人材開発センタには期待しています。やはり同じグループ会社に人材育成の機能を担った会社があるという点でとても頼もしく感じます。各社ごと、当社なら当社に合ったカリキュラムをカスマイズして提案していただけることもあり、柔軟性もあります。非常に心強い存在だと思いますね。当社としては、先ほどからお話している採用ももちろん、「人」が全ての資産と考えています。今後とも人材教育に関しては、手間とコストを惜しまず実施していきたい。その結果が当社の経営理念にも繋がっていくことを期待しています。

ご協力:株式会社内田洋行ITソリューションズ

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