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プロマネ資格取得を目指す方必見!CompTIA Project+(PK0-005)とはどんな資格?
~Project+新規コース開講記念講師インタビュー~

今回、CompTIA Project+試験の改訂が行われたことを受けて、当社「「オンライン」プロジェクトマネジメント研修(CompTIA Project+ 準拠)Web模擬試験付き」のコースも新しくリニューアルいたしました。今回、研修講師を担当している前田和哉氏にインタビューを実施。改訂Project+資格や研修についてお話を伺いました。

Q1 前田講師は、研修の分野ではどういった内容を中心に実施することが多いでしょうか。

主に講師として、プロジェクトマネジメントを題材とした資格取得や実務スキル習得における研修を実施しています。活用する理論としては、主にPMBOK、PRINCE2、資格試験については、PMP、PRINCE2、Project+、ITIL試験について、担当をしています。
プロジェクトマネジメントは業務全般に関わる仕事でもあるので、各企業の管理職の方を対象に、経営学に添って業務マネジメントや管理、といった研修も実施しています。
プロジェクトマネジメントの分野が派生して、持ち合わせている知識やスキルを活用して様々な課題解決型の研修を実施することが多いですね。

Q2 「プロジェクトマネジメント」という分野はどういった方々が研修を受講したり、資格にチャレンジいただいたりすることが多いでしょうか。

まずいえるのは、根本的には「業務のマネジメント」という考え方ですから、業種、業態、職種関係なく、様々な方に研修を受講いただいたり、資格にチャレンジされたりというのが現状です。民間、行政、役職についても関係なく、ご受講いただくことが多いです。ただ、やはりIT業界やIT関連の業務につく方々には特に根強くニーズがあるように感じています。
資格の種類も様々ですが、それぞれ目的に合わせて選択しチャレンジをしているようですね。特に企業の方の場合は、昇給昇格において資格の取得が必要な方が多いように感じています。難易度に関わらず、まずはそれぞれの資格がどのような特性をもつものなのかをしっかり認識することが大事と考えています。

Q3 各種プロジェクトマネジメント系資格の最近の動向について、教えてください。また、その中でCompTIA Project+の位置づけをどのように認識していますか。

PMBOKの理論でいうとそれに忠実なのはPMP試験ですが、第7版になってからは、「ステークホルダーのマネジメント」「チームの管理」など「人」や「チーム」といった関わりに重点が置かれているのが分かります。
2023年7月にPRINCE 7thがリリースとなりましたが、そちらも前資格と大きく変わったのは「人のマネジメント」でした。その背景は、成果物を作るのは、人であり、チーム形成なしに業務は成し遂げられない、といったことがあると思います。
一方、改訂版のCompTIA Project+(PK0-005)について特徴を捉えると、上記のような「マネジメント」に関する要所は押さえつつ、一層IT、デジタルを活用する側の人を強く意識した要素を取り込んでいると感じます。

アジャイル開発やセキュリティ、情報の活用といった要素が色濃く、他の資格に比べ、昨今のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)やデジタル化の波を受けての内容になっていると感じています。
ITといっても、専門的な技術というわけではなく、情報の取り扱い、デジタルセキュリティなど、いわゆるデジタルを活用する側、ユーザー側としても必要な分野になります。
既に、プロジェクトマネジメントの理論自体がビジネスリテラシー化していると感じていますが、そこに昨今の開発に関わるプロジェクト環境や、デジタル活用、その上でのセキュリティの重要性などが網羅され、デジタル社会の現場に即した内容になっていることが特徴であり、Project+の特性として活かされているのでは、と思います。

Q4 もう少しCompTIA Project+(PK0-005)の特徴について掘り下げて教えてください。

一言でいうと、デジタルを活用した、あるいは導入するためのプロジェクトマネジメントに従事する方においては、登竜門になる資格だと思います。
プロジェクトマネジメント上での情報セキュリティやトラブルが起きた場合はこのように対処していく、その点も含め論理的に説いているというのはとても特徴的と思います。
情報セキュリティやアジャイル開発などが、一見プロジェクトマネジメントにどう関係するのか、と思われるかもしれないですが、現在のIT化、デジタル社会においてはそういった観点もプロジェクトマネジメントを実施する担当者においては、リテラシーともとれます。

Project+では、「ITとガバナンスの基本事項」がそのカテゴリにあたりますが、デジタル社会の中でプロジェクトマネジメントの業務を行う上で、全般的に「知っていて当然」と思われる知識がきちんと包含されていると思います。
デジタル化やITに従事した業務の場合、何か課題が発生した場合、どのような手順で解決するか、ITなりのルールがありますよね。例えば、「トラブルが起きたらまずは顧客に通知しなければならない」とか、「ダウンタイムをお知らせする必要がある」など、様々あると思います。しかしながらプロジェクトマネジメントの理論だけではそこまで実務に即した解説はできません。心理学に基づいた解決方法など、特定の業界に依存しない形で行動を導いていく形になります。Project+はプロジェクトマネジメントの理論的な考え方と、ITの現場特有の解決方法といずれの状態も捉えた上での行動面が問われます。
そういった意味では、実務のイメージを持ちながら臨むことができ、理論は知っているけど現場で活かせない、ということがないように工夫されていると感じます。
デジタル社会におけるプロジェクトマネジメントを考えると、現場で役立つ知識やスキルをより効果的、効率的に学べる可能性を感じています。

Q5  CompTIA Project+(PK0-005)を取得した場合、個人や組織の利点などをお聞かせください。

組織の利点としては、IT事業を展開している企業やデジタル化を目指す組織にとっては、IT特有の業務プロセス含め、それらをマネジメントする知識として活かすことができると思います。人のマネジメントをどうするか、プロジェクトは基本どういったところに注意をしないといけないのか。プロジェクトに必要な事を一通り学習できます。
プロジェクトマネジメントにおいて、理論を知っているか知らないかは大きな違いがあると思います。
それに加え、先ほどから話をしている通り、アジャイル開発や情報セキュリティなど、今必要なIT関連の内容が網羅されているので、現在のデジタル化やDXの背景を受けたプロジェクトに従事する方、組織、ITに携わる関係者にとっては、より無駄なく、効果的にスキルを証明できる資格だと思います。

Q6  前田講師がProject+研修で意識していること、研修の進め方のスタイルとして大事にしている点をお聞かせください。

私が一番大事にしているのは、「受講者と目線を合わせる」ということです。
資格試験の研修って、どうしても理論が先行してしまう。理論は大事ですが、それをただ講義するだけでは、初学者の方や経験が浅い方にとっては、頭に入ってこないし、それ以上に退屈な時間になってしまいます。理論をお伝えするときには、イメージできているか、納得してもらえるか、腹落ちするか、というのを確認しながら進めています。
具体例を挙げて説明をし、劇やストーリーのような感じで場面の想像ができるように話をします。私自身の出来事なども活用しながら、ですね。

説明のプロセスとしては、トラブルの事象を説明し、その解決策と具体的な内容を述べる。最終的な解決策を活用した背景の説明をし、そこに通じる理論は何が該当するか、といった形です。理論自体は固い表現ですが、日常の状況に置き換えてみるとわかりやすいですし、「自分だったら…」と受講者の方がイメージをしやすい状況を作ります。それでもわかりにくい場合は、より身近な出来事に置き換えていきます。例えば、職場や家庭環境などを題材にする、などです。
また、様々な仕事の現場の状況を汲み取りたい、受講者の状況を知ろうという意識は強いと思います。プロジェクトマネジメントは、現場が稼働してくれない限り、物事は進まない。マネジメント側がただ管理を強め、規定通りのやり方をやったからといって、現場は動かない。管理をすることは必要だが、気持ちがついていかなければ意味がない。現場が前向きに取り組む形はなにか、ということを知り、工夫を重ねていくことが大事になります。その為には本当の課題は何か、決めつけずに探っていくことが大事ですよね。自分自身も研修を実施するときには、受講者を知る、現場を知る、その姿勢を大事にします。
受講者に寄り添い、会話をするように研修へ臨むというのが私のスタイルかもしれません。単なるレクチャーではなく、日常会話ができること、互いに意見を交わし合えること、そういった研修が理想ですね。
もちろん、試験対策として、絶対講義として外せない部分と、意見を引き出しながら理解を深めていく部分と、メリハリをつけて行っていますよ!

当社担当者 後記

「受講者と目線を合わせて、日常会話を交わすような研修」前田講師のお人柄がとてもよく表れているように感じました。ご自身のマネジメント経験や様々な分野での学びが研修の中でも惜しみなく提供されていること、そしてそれが受講者の方々を引き付け、理解や納得に繋げられていること、当たり前のようですが、受講者の方に寄り添う姿勢がある前田講師だからこそできることと感じました。研修や資格そのものも、IT業界やデジタル化、DX推進を行うプロジェクトマネジメントでは必須の内容です。今後、「「オンライン」プロジェクトマネジメント研修(CompTIA Project+ 準拠)Web模擬試験付き」コースが皆様のスキルアップの一助となれば幸いです。

インタビュー協力

株式会社トレードクリエイト 前田 和哉 氏

現在、今までの多数多様なプロジェクト経験と、研修の効果・効率・魅力を上げるというインストラクショナル・デザイン、経営学、マネジメントなど幅広い知見を基に多くの教育プログラム(各種研修、eラーニングコンテンツ)の開発に従事している。
年間150日程度、PMP資格取得研修や、業界問わずプロジェクトマネジメントに関する講演や研修、コンサルティングを行っている。

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